野菜で免疫力を高める
旬を迎えた野菜には、通年ものの何倍もの栄養素が含まれています。
四季のある日本に暮らす私たちにとって、旬の野菜を食べることは、体のリズムを整えるうえでも大きな意味があります。
キャベツ・・・アメリア国立がん研究センターが発表したがん予防食品ランキングの中で、トップクラスに位置するキャベツ。アブラナ科の野菜に共通して含まれるイオウ化合物のひとつ、イソシオチアネートです。発がん物質を無害化して排出する働きを持っています。
また、キャベツには、がん細胞を攻撃する白血球を活性化して免疫力を高める作用もあり、これらの相乗効果による高いがん抑制力が期待されています。
キャベツから発見されたことからその名が付いた特有成分、キャベジン(ビタミンU)
は、傷ついた胃粘膜を素早く修復することで知られています。肝臓の解毒作用を助け、ビタミンCとともに肝機能を整える効果もあります。
玉ねぎ・・・世界がん研究基金の調査報告では、玉ねぎなどのネギ属の野菜は「胃がんのリスクを下げるのはおそらく確実」と評価されています。その機能成分が、さまざまな種類のイオウ化合物です。玉ねぎを切ったとき目や鼻に感じる刺激成分やツンとしたにおい成分などがそれ。発がん物質などの有害物質を活性化させる酵素の働きを抑えて、それらを体外へ排出させる酵素を活性化させる作用があります。さらに玉ねぎには、黄色い色素成分であるケルセチンが多く含まれています。ケルセチンは抗酸化力に優れ、活性酸素などによる細胞の損傷を防いでくれます。ケルセチンは水溶性で加熱にも強いので、色々な料理に使うようにしましょう。
アスパラガス・・・・一番の特徴はアミノ酸の一種であるアスパラギン酸が豊富なこと。アスパラギン酸は、カリウムやマグネシウムを吸収し、細胞内に効率よく取り込む働きがあります。体内の疲労物質である乳酸を燃焼させ、エネルギーに変える力もあり、これらの作用が疲労回復や体力増強に効果を発揮します。ミネラルを多く含む食材を組み合わせるとさらにヘルシーに。また、カロテン、ビタミンC、ビタミンEなど抗酸化成分が多く含まれています。柔らかい穂先部分には、毛細血管を強くして高血圧を予防するルチンや亜鉛が多く含まれていま。さらに、」抗酸化力が強く、コレステロールの上昇を防ぐクロロフィルも含まれ、動脈硬化の予防にも効果的です。
生命力あふれる春野菜で体の免疫細胞を活性化させる。太陽の光がだんだん力強くなるにつれて待ちわびたように登場する春色の野菜たち、大地を押し分けて育った野菜には、タンパク質や炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がバランスよく含まれています。基礎体力をつけて免疫細胞を活性化させるのに最適な野菜たちをたっぷり食べましょう。また、同時に水素吸入をおすすめします。